MR2 試乗記録

MR2 試乗記録

本来はNAロードスターを予約していたが、急遽板金になったため代車として選定。アルトワークスという手もあったがむこうの都合で変更となったことで値段が安くなるのもあり、ちょい高のこちらにしてみました。ちなみに2代目SW20のⅣ型。

touring with buddha
touring with buddha

よかったところ

車種固有の問題

個体固有の問題

全体的にハードなスポーツカーとしてちゃんとデザインされていない。スポーティかつ快適に乗れる車って感じで、250馬力はカタログスペックとして載せているだけで実際使い切ることはない、いわば肩書みたいなもんである。2シーターの小型グランツーリスモといったほうがよい。当時のレースでほとんど使われていないのがそれを物語る。

時代的に馬力がなきゃ売れないという事情があり、多分トヨタ的にも無理やり積んだのだろう。車重も1.2㌧以上あり、初代の小型軽量というコンセプトはすっかり消え去っている。

まあそれはいいとしても年次改良の重ね方が間違っている。リアのスタビリティ改善のためにリアにばかり手を入れているが、スタビリティがなくなる本来の理由はフロント接地圧がなくなるからであり、要するにフロントを改善しなければどうしようもない。当時のトヨタの事情は知らないがちょっとこれはいただけない、いい車にしていこうという気持ちが見えない。

ちなみに後継のMR-Sは初代のコンセプトに立ち返りつつ、フロントの浮き上がりを空力とホイールベース&トレッドの大胆な見直しで解決しており、動作性能は非常に良くなっている。しかしパワーを求める時代の空気に合わずやはり数は売れなかったそうな。実に残念である。というかこのMR2も途中から受注生産扱いになるほどには売れなかったんだけどさ。