NDロードスターRF 試乗記録

オリジナルロードスターと連続してRFにも試乗。ベースは同じだが中身とセッティングはまるで異なる。主にオリジナルとの比較で書いてみる。

良かったところ

• さすがの2L、全体的な動きに余裕がある。
• 特に高速での加速と直進安定性が非常に良くなっている。
• スタイリングはこっちが上。特に斜め後ろから見ると超かっこいいぜ。
• 最大の特徴の電動トップの動きも厨二感があってよい。動作音もよし。あとウインドウが連動して動くあたりロボットの発進シーンっぽくて最高だ。
• エアコン見た目はほぼ同じだけどしれっとオートモードが選べるようになっている。

車種固有の問題

• やっぱり重たい。安定性はあるがクイック感がかなり損なわれている。
• シートがオリジナルと違うが、あまりよくない。少し高さがあり、頭付近の一体感も減っている。またステアやレバー類との位置関係も少し悪くなっている。まあオリジナルが完璧すぎるのだろうか。この辺は後に年次改良が入ってるっぽい。
• 始動時はオリジナルに増して爆音。
• ボディの骨が増えているので斜め後ろはだいぶ見えにくい感じ。
• 電動トップ動作に13秒もかかるので信号待ちでもちょっと厳しいときがある。運転中は動作しない。また動作中ずっとレバーを押し続けていなければいけない。あとレバーの位置があんまりよくない。
• ハードトップの構造のせいと思うが、変なところから排気音が回り込んでくるように聞こえる。
• エンジン音と排気音に大きな差があるせいで乗っていて違和感がある。これはオリジナルとエンジンの制御法が異なるためだろう。オリジナルは踏むとすぐ回る仕様だけど、こっちは燃調をまず変えてトルクを出し、回転はなかなか上がらない。タコメータ―の動きが足についてこない割にレスがいいので、モーターでも仕込んでるのかと調べてしまったほど。

個体固有の問題

• ナビの声を切る方法が分からなかった。
• まさかのアイドリングストップ仕様！これはボタンですぐオフにできた。
• レーンディパーチャーもついてた。これはあんま鳴らなかったらそこまで気にならない。

要するにこれはもうロードスターじゃない。電動トップと見た目のためにロードスター本来の走りの良さをかなり大胆に捨て去った感じあり。悪い車じゃないのだがうーんまあ普通の重めのMT車だなという感じ。もったいない。電子装備がいろいろついていたのも、そういうのを求める客層向けに作ってあるという証拠だろう(市場でもATの選択率が非常に高いらしい)。

まあ車体上部にあんな重いものつけたんじゃ動きも悪くなってしょうがないだろうとは思うけど、乗り比べちゃうと断然オリジナルのほうがいいっす。