FD3S 試乗記録

はじめてのロータリー。スタイリングに関してはこれを凌駕する国産車は後にも先にも出ないのではなかろうか。時代とは言えFRで280馬力は事故なしには使いきれないし、シングルタービンで軽量な燃費改善バージョンとか出せばよかったのにぃ。まあ当時は売れないか。

よかったところ

• とにかく外装がかっこいい。
• とにかく音がかっこいい。特に低回転。
• アイドリングで軽く踏むと車体が左右に揺れる。ロータリーって感じ。
• 重心がかなり低くドシッと張り付いている印象。ちょい重め。
• エアコンの吹き出し切替とか割とどうでもいいところが謎にモーター駆動。
• ステアリングの下になぜかエアコン吹き出し口。
• エンジン切ったときのピロピロ音。全体的に電子制御してるぜ！というカッコよさを強調している。時代を感じる。
• 車内側のロックとドアノブが謎形状。

• オートウインドウ、まさかのスイッチ自体が固定される物理式。
• 助手席側のウインドウスイッチがドアハンドルについててカッコいい。
• ターボの効きは非常にマイルド。32を思い出す制御のよさ。音も鋭くてよし。
• ものすごくエンストしにくい。超低回転でも落ちない。信号待ちから3速発進しかけたけど大丈夫だった。
• ボンネットの曲線が見えていると気分が上がる。
• バックミラーにウイングが見えていると気分が上がる。
• ウインカーレバーが手に近くて操作しやすい。
• 鍵穴がちょうどよい高さにあるので外から鍵がしめやすい。

車種固有の問題

• 燃費まさかの5 km/L、しかもハイオク。これまででいちばんひどい。
• トルクバンドの重なりが少なく、かなり引っ張ってから変速する必要がある。シフトタイミングが早すぎるとびっくりするくらい加速しない。
• テレスコはおろかチルト機能もない。
• 純正シート悪くないけどちょっと腰にくるかも。
• シート周りが非常に狭く、リクライニングレバー探すのも一苦労。コクピット感はある。足元に不自由はなし。
• リアハッチと給油口のレバーが共通で、GSで困惑した。
• 走ってるとセンタートンネルが結構熱くなる。
• リアウインドウがデカいので日が差していると車内がすぐ暑くなる。
• 後部座席に人権がない。

• キーレスはない。

個体固有の問題

• 18万キロ先輩、しかしいうほど過走行ってわけでもない。
• シフト軽いがゴリゴリしててあまり入れやすくはない。特に4速。
• 相当運がよくないと5速に入らない。半日乗って2回しか入らなかった。
• 左のミラーのモーターが故障してて動かない。
• 何というか安定感がない。いろいろぶつけて修理してきた個体という感じ。140 km/hくらいが限界。
• なんか車内のプラスチックパーツいろいろ割れてる。

ツッコミどころはいろいろあるけど、事故ってない個体だったらかなり楽しそう。重い車あんまり好きじゃないけどこれは結構いい。座席より下に重心がグッとある感じもいいし、パワーがありながら意外とコンパクトというのもよし。もちろん見た目もよし。金さえ有り余っているならぜひ手に入れたいお宝的一品。しかし燃費…